第2538回 ニースでスコットランドに大勝(2) フランス5トライ、スコットランドをノートライに抑える

 8年前の東日本大震災、3年前の平成28年熊本地震、昨年の平成30年7月豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■手探り状態でニースの戦いに臨む両国

 9月に開幕するワールドカップに向けて8月17日に初めての試合を行うフランス、相手はスコットランドである。 舞台はニースのアリアンツ・リビエラ競技場、これまでクラブチームのトゥーロンの試合で何回かラグビーの試合をしたことはあるが、代表チームを迎えるのは初めてである。
 フランスだけではなくスコットランドもこれがサマーインターナショナルといわれるワールドカップ前の一連の試合の最初とあって、メンバーも手探り状態である。本来であるならば、このクラスはワールドカップは9月に開幕するのではなく、10月下旬の決勝トーナメントから始まると考えているのかもしれない。

■バックアップメンバー2人が先発出場、2人が代表デビューするフランス

 フランスの先発メンバーであるが、FW第一列はジェファーソン・ポワロ、カミーユ・シャ、ラバ・スリマニ、第二列はポール・ガブリヤーグとセバスチャン・バーマイナ、フランカーはフランソワ・クロとシャルル・オリボン、ナンバー8はグレゴリー・アルドリットである。スクラムハーフはアントワン・デュポン、スタンドオフはカミーユ・ロペス、スリークォーターバックスはアリベルティ・ラカ、ウェスレイ・フォファナ、ガエル・フィクー、ダミアン・プノー、フルバックはマキシム・メダールというメンバーである。
 この中でフランカーのクロとオリボンはバックアップメンバーでありながら、抜擢された。また、クロとウイングのラカの2人はこれが代表デビュー戦となる。そして主将を務めるのはプロップのポワロである。ギエーム・ギラドはメンバーから外れている。br />  一方のスコットランドもチームの支柱であるグレイグ・レイドローとフィン・ラッセルをベンチメンバーからも外し、ハーフ団はアリー・プライスとアダム・ヘイスティングスがコンビを組む。両チームとも手探り状態でこの試合に臨むが、近年の低迷を考えれば、手探りではなく、手持ちの駒不足から来るものかもしれない。

■代表デビューのアリベルティ・ラカ、開始2分に先制トライ

 試合はフランスのロペスのキックオフで始まり、ロペスはウイングのプノーをターゲットにするが、プノーはうまくキャッチできず、スコットランドのラインアウトとなる。しかし、このラインアウトをフランスが奪い、そのまま前進する。ロペス、フォファナとつなぎ、最後にボールを受けたラカはゴールポストの真下にトライ。初キャップのラカは開始早々の2分に代表初トライをあげたのである。ロペスが難なくゴールを決めて7点リードする。
 試合は両チームのスクラムが安定せず、何度も組み直しを主審のナイジェル・オーウェン氏が命じる。その中でスクラムで優位に立ったのがフランスであった。フランスは、スクラムで得たペナルティゴールで3点を追加し、その後もモール戦で優勢に立つ。22分にはフランスがモールを押し込み、ロペスのグラバーキックをフランスのバックスが拾って繋ぎ、最後はメダールが隅にトライをあげる。

■スコットランドをノートライに封じる

 主力不在のスコットランドは精彩を欠き、26分にあげたペナルティゴールがこの試合唯一の得点となった。
 スコットランドの選手の一時的退場で数的優位に立ったフランスは33分にはスコットランド陣内深くに攻め込み、5メートルの地点のラインアウトからモールを組み、最後はアルドリットが右隅にトライをあげる。ハーフタイム直前もフランスはスコットランドをゴール前に釘付けにするが、得点はならず、20-3で折り返す。
 後半に入っても54分にロペスが相手守備陣を引き付けてクロにパス、デュポンを経由して最後はメダールがチームで4本目のトライをあげる。ロペスはまたコンバートを失敗し、スコアは25-3となる。フランスはさらに61分にプノーがハーフライン付近からロングゲインして、デュポンがトライをあげ、今度はロペスもコンバートを成功させ32-3とする。
 フランスは今年春の6か国対抗の27-10というスコアに続き、スコットランドに大勝し、ファンの不安を拭い去ったのである。(この項、終わり)

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