第2797回 接戦の続く6か国対抗(2) ダブリンで10年ぶりにアイルランドに勝利

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■イタリア戦から2人だけ先発メンバーを入れ替えたフランス

 低迷の続くイタリアに第1節でフランスは快勝した。今年の6か国対抗はイタリア以外のチームの試合は接戦が続き、フランスにとっては第2節のアイルランド戦が実質的な開幕戦ととらえることもできる。
 フランスをダブリンで迎え撃つアイルランドはジョナサン・セクストン、コナー・マレーというバックスの中心人物を欠く陣容である。
 一方のフランスであるが、ロマン・エンタマックはまだ負傷から戻ってこない。イタリア戦とは先発メンバーを2人だけ入れ替えて、アイルランド戦に臨む。FWは第一列はシリーユ・バイユ、ジュリアン・マルシャン、モハメド・アウア、第二列はベルナール・ルルーとポール・ウィレムス、フランカーはアントニー・ジェロンチとシャルル・オリボン、ナンバーエイトはグレゴリー・アルドリット、スクラムハーフはアントワン・デュポン、スタンドオフはマチュー・ジャリベール、スリークォーターバックスは左からアルトゥール・バンサン、ガエル・フィクー、ガバン・ビリエール、ダミアン・プヌー、フルバックはブリス・デュランというメンバーである。イタリア戦で代表初トライを決めたフランカーのディラン・クレタンに変えてジェロンチ、右ウイングはテディ・トマに変えてプヌーが入った。主将はオリボンであるが、最多キャップは、この試合で60キャップを数える26歳のフィクーである。

■アイルランドがペナルティゴールで先制

 立ち上がりからキックの多い試合となり、ラインアウトでフランスは2回連続して失敗してしまう。その苦手のラインアウトであるが、10分にアイルランドボールのラインアウトでアイルランドが反則、ゴールポストまでは40メートルがあったが、フランスはショットを選択、しかしジャリベールのキックは左に外れ、フランスは先制のチャンスを逃す。アイルランドも17分にペナルティゴールを狙うが、こちらも外れる。
 そして21分、フランスはルルーがノットリリースザボールの反則、セクストンに代わってスタンドオフに入ったビリー・バーンズがこれを決めてアイルランドが先制する。バーンズは前週にセクストンに代わって出場したのが6か国対抗のデビューである。

■1人少ないフランスがシャルル・オリボンのトライで逆転

 先制されたフランスは焦りが出たのか、24分にはルルーがイエローカードで10分間退場、アイルランドがトライしたかに見えたがTMOでトライは認められず、フランスは助かる。
 1人少ないフランスはスクラムにフィクーが入り、29分にはついにオリボンが逆転のトライを決める。ジャリベールのゴールも決まって7-3とする。守勢のフランスであったが、タックルでアイルランドの攻撃を止める。さらに前半終了間際にフランスはジャリベールのペナルティゴールが決まって、10-3と7点差で折り返した。
 なんとか逆転し、初勝利を得たいアイルランドは後半の早い時間帯から選手交代を仕掛けるが、後半最初のスコアもフランスであった。55分にジャリベールからデュランへパス、デュランがアイルランドの選手を引き付け、プヌーにパスし、プヌーは右隅にトライを決める。ゴールは成功しなかったが、フランスは15-3と12点差をつける。

■交代選手が得点を重ねたアイルランド、逃げ切ったフランス

 しかし、ここからアイルランドの交代選手が活躍し、追い上げが始まった。57分には22メートル陣内のラインアウトからフッカーのロナン・ケレハーがトライをあげ、交代して入ってきたスタンドオフのロス・バーンのゴールが決まり、10-15となる。63分にはウィレムスがハイタックルの反則、40メートルの距離からビルンのキックが決まり、フランスのリードはわずか2点となる。
 71分にフランスはペナルティを得て、突き放すチャンスを得るが、ジャリベールの蹴った球はポストに当たり、ノーゴール。ジャリベールはこの日3回目のキック失敗となる。 しかし、フランスは逃げ切り、ダブリンで10年ぶりの勝利を挙げたのである。(続く)

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