第3702回 連覇を目指すラグビーフランス代表 (1) 木曜日の開幕戦はフランス-アイルランド戦
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■2月5日に開幕する6か国対抗
今年もラグビーの6か国対抗のシーズンとなった。フランスは昨年優勝を果たし、今年も優勝候補である。そのフランスは今年も好調で優勝を目前にしている。今回から現在進行中の6か国対抗について紹介しよう。
フランスの日程を確認すると第1節は2月5日にスタッド・ド・フランスにアイルランドを迎え、第2節は15日にカーディフでウェールズ戦、第3節は22日にリールでイタリア戦、第4節は1週開けて3月7日にエジンバラでスコットランド戦、最終週は3月14日にスタッド・ド・フランスでのイングランド戦となる。
この5試合のために、フランスのファビアン・ガルティエ監督は1月21日に42人のメンバーを発表した。6か国対抗は1月半にわたる大会であり、選手は並行して国内のリーグ戦を戦っており、負傷や不調によりメンバーが入れ替わることもある。ガルティエ監督は初戦のアイルランド戦をイメージした28人のメンバーと、それ以降の試合を考慮した14人のスパーリングパートナーを選出している。この時点でナンバーエイトのグレゴリー・アルドリット、センターのガエル・フィクー、ウイングのダミアン・プノーがメンバーから外れている。キャリアを十分に重ねた3人が外れているが、もちろん若手の台頭に加え、過度のプレー時間も考慮されている。
■ミラノ・コルティナ冬季五輪の開会式を避けて木曜日に開幕
現在の6か国を開幕時点の世界ランキング順に並べると3位イングランド、4位アイルランド、5位フランスまでが上位グループ、そして9位スコットランド、10位イタリア、11位ウェールズは下位グループになるであろう。
今年の6か国対抗の開幕は2月5日、木曜日開幕ということに違和感を持たれるだろうが、ちょうどミラノ・コルティナ冬季五輪の開会式と重なったため、このようなイレギュラーな日程となった。木曜日に6か国対抗の試合が行われるのは、5か国対抗時代の1948年までさかのぼることになる。
■優勝争いに影響を与える開幕戦のフランス-アイルランド戦
第1節はフランス-アイルランド戦、イタリア-スコットランド戦、イングランド-ウェールズ戦が組まれていたが、大会を盛り上げるためにも開幕カードは前年優勝のフランスがアイルランドを迎える試合にしたかったのであろう。このカードを最初に持ってきて木曜日の夜に試合を行うことになったのである。
一方、今年の6か国対抗で最後に行われる試合は3月14日21時10分キックオフのフランス-イングランド戦である。すなわち、フランスは今年の6か国対抗で最初と最後の試合に登場することになる。そしてそのいずれもが上位グループ同士の対戦であり、開幕戦のアイルランド戦と最後のイングランド戦は優勝争いのかかった試合になるであろうと予想された。
■新設されたソリダリティ・トロフィー
近年、6か国対抗で好成績を残しているフランスとアイルランドであるが、両国の友好と、ラグビーにおける長年のライバル関係を記念して、今年の対戦からこの試合の勝者にソリダリティ・トロフィーが授与されることになった。6か国対抗の中でも多くのカードには勝者にトロフィーやカップが授与されるが、その中でも有名なのはイングランドとスコットランドの間で争われるカルカッタカップであろう。1879年に始まったイングランドとスコットランドの定期戦の勝者に授与されたが、この定期戦が広がっていき、現在の6か国対抗になっている。
また、このソリダリティ・トロフィーには、他のトロフィーやカップと違う点が1つある。それは2つ制作され、1つは男子のフランス-アイルランド戦、もう1つは女子のフランス-アイルランド戦用に準備されている。女子のフランス-アイルランド戦は4月5日にクレルモン・フェランで予定されており、今年の6か国対抗の優勝争いに大きな影響を与えるこの試合の勝者がソリダリティ・トロフィーを最初に授与される光栄に浴すのである。(続く)
