第3799回 ラグビーのネーションズチャンピオンシップ2026(5) シーズン最終戦で日本に快勝
平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震、令和8年熊本地震、令和8年千葉豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。
■シーズン最終戦の相手は南半球扱いとなった日本
新設大会となったネーションズチャンピオンシップ、フランスは初戦でニュージーランドに惜敗、第2戦は豪州に逆転勝ちして第3戦を迎える。第3戦は7月25日の日本戦である。ネーションズチャンピオンシップは北半球と南半球が6か国ずつに分かれて行われるが、日本は南半球に分けられている。6か国対抗に出場する6か国はそのまま北半球、ラグビーチャンピオンシップに参加する4か国は南半球、そして招待国となるフィジーと日本が南北のバランスをとるために南半球となった。
この結果、夏の時期となる日本で7月に試合を行うことになった。ただ、日本の高気温と高湿度を考慮し、日本-アイルランド戦は冬の時期となる豪州で開催されている。フランスも日本戦を南半球で行うことをリクエストしたが受け入れられず、東京での開催となったのである。これは近年の日本の政治力、経済力を考慮すれば、妥当な判断であろう。
ただ、フランスがこの試合を受ける余地があったのは、フランスはこの試合をシーズン最終戦であるととらえていたからである。シーズン最後の試合でこの試合が終われば、代表チームだけではなく所属クラブでも短いながらもシーズンオフを迎えることになる。
■9年前にギ・ノベス監督を更迭させた日本
日本とはこれまでテストマッチとしては8回対戦しているが、一度も負けていない。ワールドカップの常連国でフランスが負けたことのないのは日本、ジョージア、サモアくらいである。
ただし、日本とは1度だけ引き分けている。2017年11月25日、パリ近郊のナンテールでの対戦、23-23というタイスコアであった。この試合結果を受けて、当時のギ・ノベス監督は更迭されたのである。サッカーの代表監督でも通常退くのは勇退であろうと更迭であろうとワールドカップや欧州選手権などの大会の後である。ノベス監督の後任のジャック・ブルネル監督も6か国対抗での不振の責任を取って退任している。それ以外のタイミングでの退任は極めて異例である。その異例な退任をつくった日本が相手、ファビアン・ガルティエ監督以下、気を引き締めて、暑い日本での試合に臨む。
■豪州戦と同じメンバーのバックス陣
フランスラグビーにとってシーズン最後の試合となる東京での日本戦、MUFGスタジアムのピッチでラ・マルセイエーズを歌った15人はFW第一列はジェファーソン・ポワロ、マキシム・ラモット、レジ・モンターニュ、第二列はフローリアン・ベルアーグ、エマニュエル・メアフー、フランカーはレニ・ルシとマルコ・ガゾッティ、ナンバーエイトはアレクサンドル・ルマットである。ハーフ団はスクラムハーフのマキシム・ルクとスタンドオフのロマン・ヌタマック、スリークォーターバックスはアーロン・グランディディエ・ヌカナング、ヨアム・モエファナ、ファビアン・ブロウ・ボワリー、テオ・アティソグベ、フルバックはマチュー・ジャリベールである。豪州戦と比較するとFWは消耗度の大きい第一列を3人とも入れ替え、バックローを1人入れ替えているが、バックス7人を含む11人は変えていない。
■トライを重ねてシーズン最終戦で完勝
第1回ラグビーワールドカップの日本代表を率いた宮地克実氏の逝去に対する1分間の黙祷の後、両国の国歌が演奏され、試合はキックオフされた。フランスは開始早々、ペナルティを得て、ゴール前のラインアウト、ここからモールを組んでフッカーのラモットが先生トライをあげる。対する日本はペナルティゴールを決め、15分にトライをあげて逆転する。フランスにとって誤算だったのはヌシとベルアーグがこの時間帯に脳震盪の疑いにより、交代してしまったことである。
窮地を救ったのは今回の遠征ではフルバックを務めたジャリベールである。ジャリベールが19分に逆転トライを決める。ここから試合は一方的なものとなる。日本の反撃をトライ1本に押さえ、トライを重ねて、42-15というスコアで勝利する。ダミアン・プノーは負傷したが、ベテラン組はルク、エンタマック、ジャリベールなどが活躍し、シーズン最終戦を飾ったのである。(この項、終わり)
