第3647回 パルク・デ・プランスでワールドカップ出場決定(2) 34歳のエンゴロ・カンテ、1年ぶりに復帰
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■ワールドカップ出場決定が目前のフランス、メンバーを発表
ワールドカップ出場決定まであと一歩となったフランス、11月13日にパルク・デ・プランスで開催されるウクライナ戦と16日にアウエーで行われるアゼルバイジャン戦に向けて、ディディエ・デシャン監督は24人のメンバーを6日に発表した。デシャン監督の皮算用としては、ウクライナ戦で勝利してアゼルバイジャン戦は本大会に向けた新戦力のテストに当てたいところである。また、ウクライナに勝利できず、出場決定がアゼルバイジャン戦に持ち込まれたとしてもアゼルバイジャンとの力関係、得失点差などを考えれば、本大会出場となる首位確保は固いところである。そのような状況を鑑みてファンは24人のメンバーに期待したが、デシャン監督は慎重であった。
24人のメンバーを紹介すると、GKはマイク・メニャン、ブリス・サンバ、ルカ・シュバリエの3人、DFはルカ・ディーニュ、マロ・グスト、ルカ・エルナンデス、テオ・エルナンデス、イブラヒマ・コナテ、ジュール・クンデ、ウィリアム・サリバ、ダヨ・ウパメカノの9人、MFはマヌ・コネ、エドゥアルド・カマビンガ、エンゴロ・カンテ、ミカエル・オリーズ、ウォーレン・ザイール・エメリの5人、FWはマグネス・アクリウシュ、ブラッドリー・バルコラ、ラヤン・シェルキ、ウーゴ・エキティケ、ランダル・コロムアニ、ジャン・フィリップ・マテタ、キリアン・ムバッペ、クリストファー・ヌクンクの8人となった。
■初招集の選手はいないが、メンバーの3分の1は若手
10月のメンバーから外れたのはアドリアン・ラビオ、ケフラン・テュラム、キングスレー・コマン、フローリアン・トーバンの4人、新たに加わったのはカンテ、ザイール・エメリ、シェルキ、コロムアニ、バルコラの5人である。このうちバルコラは10月は招集されたが、負傷により離脱し、代わりにトーバンが追加で招集された。
初招集の選手はおらず、今回加わった5人のうち代表歴が最も少ないのはシェルキの2試合、6月以来の復帰となる。ただ、24人のメンバーのうち、8人は代表出場歴が10試合以下である。そのうち2人はGKのサンバとシュバリエ、残り6人がフィールドプレーヤーであり、グスト、ザイール・エメリ、アクリウシュ、シェルキ、エキティケ、マテタが相当する。デシャン監督は新戦力を早めにチームに加わらせてきたことの証である。
■アル・イテハドのエンゴロ・カンテ、1年ぶりに代表復帰
ただ、ベテランぞろいというわけではない。代表歴が50試合を超えるのは主将のムバッペ以外にはディーニュとカンテだけである。これまでに代表歴が64試合というカンテは昨年の11月以来、ちょうど1年ぶりの代表復帰となった。2016年に代表にデビューし、2018年のワールドカップ優勝にも貢献したが、2022年のワールドカップのメンバーから外れる。2023年にはイングランドのチェルシーからサウジアラビアのアル・イテハドに移籍。このまま代表から引退かと思われたが、2024年の欧州選手権の直前に2年ぶりに復帰し、本大会では2試合連続でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出され、フランスの上位進出に貢献した。
なお、このカンテの欧州選手権での活躍はフランスサッカーに影響を与えた。すなわち欧州外のクラブに所属しても代表に選出されるということが実証され、今夏にはテオ・エルナンデスが、イタリアのACミランからサウジアラビアのアル・ヒラルに移籍している。
■慎重なメンバー選考をしたディディエ・デシャン監督
そして予選終盤の時点でデシャン監督はまたカンテに声をかけたのである。カンテの経験をデシャン監督は信頼しているだけではない。1994年大会予選は、今予選と同じように終盤まで予選突破確実と目されていながら、最後の2試合はパルク・デ・プランスでのホームゲームでいずれも後半アディショナルタイムに決勝点を奪われ、予選落ちとなった。この試合でピッチに立っていたデシャン監督の経験が、ベテランのカンテをメンバーに入れたのであろう。(続く)
