第2273回 2018年ワールドカップ展望 (3) 予選出場国の多いアフリカ、アジア

 7年前の東日本大震災、一昨年の平成28年熊本地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■今回も本大会出場ならなかったオセアニア勢

 出場国最後の紹介となる今回はアフリカ、アジア、オセアニアの紹介となる。
 オセアニアは豪州がアジアに移ってからはニュージーランドの独壇場であるが、大陸間プレーオフに出場しなくてはならない。南米5位のペルーと戦い、ペルーが出場権を得たことは前回の本連載で紹介した通りであり、2006年の豪州を最後にオセアニア地区から本大会には出場していない。

■順当勝ちしたチュニジア、まさかの失速のアルジェリア

 そして、アフリカ、アジアは人口も多く、急速にサッカーが普及している地域である。欧州や南米がクラブ中心のサッカーになっているのに対し、これらの地域では代表チームの人気が高く、ワールドカップへの関心も高い。したがって、出場枠も実績に比べると多く割り当てられている。また、フランスの指導者が活躍している地域でもある。
 まず、アフリカ地区であるが、53か国がエントリー、1次予選、2次予選を経て、20チームに絞られ、4チームずつの5グループに分かれてホームアンドアウエーのリーグ戦、各グループ首位のみが出場できる。リーグ戦の首位のみが本大会出場というのはこのアフリカ地区だけである。3次予選は2016年10月から2017年11月にかけて行われ、2016年6月時点のFIFAランキングに基づき、シード分けがなされた。第1シードはグループAはチュニジア、グループBはアルジェリア、グループCはコートジボワール、グループDはセネガル、グループEはガーナ、と5グループ中4つのグループで第1シードがフランス語圏の国となった。
 この中で第1シードが順当に勝ち進んだのはグループAのチュニジアくらいであった。チュニジアは前半戦を3連勝、4戦目でアウエーでコンゴ民主共和国と引き分け、最終戦を前にして2位のコンゴ民主共和国と勝ち点3差、得失点差で2上回っていた。ホームでリビアと引き分けて本大会出場を決めた。
 グループBのアルジェリアはブラジル大会では大活躍をしたが、1勝もすることができず(最終戦が没収試合で勝利と認定)、最下位に沈んだ。やはり監督の交代が影響したのであろう。グループBはナイジェリアが独走、すでに本大会出場を決めた後の最終戦で没収試合で敗戦となっただけであった。

■逆転ならなかったコートジボワール、再試合で生き返ったセネガル、古豪のエジプト

 グループCはコートジボワールとモロッコの一騎打ちとなった。最終戦でコートジボワールで直接対決したが、この時点でコートジボワールが勝ち点で1下回っており、ホームで勝利すれば、逆転で本大会出場となったが、モロッコが勝利し、第3シードからの本大会出場となった。
 グループDは劇的な展開となった。セネガルは第2戦で南アフリカに1-2と敗れたが、この試合の判定に決定的なミスがあったとして主審がFIFAから永久追放、そして予選終盤の2017年9月に再試合が決定される。この決定が下された段階でブルキナファソとカーボベルデが勝ち点6で残り2試合、セネガルは勝ち点5で残り3試合となった。ブルキナファソとカーボベルデがその後勝ち点を上積みできず、セネガルは11月10日に設定された再試合で勝利して、最終戦を待たずして本大会出場を決めた。
 グループEのガーナも苦戦した。前半戦は勝利をあげることができず、初勝利は第4戦のコンゴ共和国戦まで待たなければならなかった。このグループで着実に勝ち点を重ねたのが古豪エジプトである。ホームゲームで全勝、4勝1分1敗で第5節で本大会出場を決めた。

■アジアからはイラン、韓国、日本、サウジアラビア、豪州

 そしてアジア予選については46か国が参加し、3次予選は5チームずつ2つのグループで争われた。第1シードの豪州がグループBの3位に沈むという波乱があったが、プレーオフでシリアに勝利し、大陸間プレーオフでもホンジュラスに勝って出場を決めたことは前回の本連載で紹介した。豪州に代わって2位に入ったサウジアラビア、第2シードながら首位となった日本がチケットを獲得した。
 一方のグループAでは第1シードのイランが圧倒的な強さを見せ、第2シードの韓国とともにロシア行を決めたのである。(続く)

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