第3651回 パルク・デ・プランスでワールドカップ出場決定(6) アゼルバイジャンに逆転勝利、有終の美を飾る

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■開始4分、アゼルバイジャンに先制を許す

 ウクライナ戦で完勝し、8大会連続のワールドカップ出場を決定したフランス、最終戦は最下位の確定しているアゼルバイジャンとのアウエーでの戦いである。ディディエ・デシャン監督はウクライナ戦とはメンバーを全部入れ替えて臨む。
 決して相手を侮ることはなかったはずであるが、4分にアゼルバイジャンは左サイドから攻め込み、マロ・グストを交わしてゴール前にクロスが上がる。ゴール前の至近距離からレナト・ダダショフがシュート、これをフランスのGKルカ・シュバリエは止めることができず、アゼルバイジャンの先制点となる。
 この試合で代表デビューを飾ったシュバリエであるが、最初のシュートを阻止することができなかった。また、アゼルバイジャンは4試合目にして初めてフランスから得点を奪った。なお、フランスはこの予選で失点した試合は3試合目であるが、いずれもフランスは先制されている。第2節のホームのアイスランド戦は前半のうちに追いつき、後半決勝点を上げて勝利、第4節のアウエーのアイスランド戦は、フランスは逆転したものの、逆転した直後に追いつかれてドローとなっている。

■ジャン・フィリップ・マテタがヘディングで同点ゴール

 優勢とみられていたフランスは開始早々に失点して先制を許しただけではなく、なかなか攻撃を組み立てることもできず、最初にシュートを放つことができたのは12分、クリストファー・ヌクンクが20メートルの地点からゴールを狙うが、枠をとらえることができなかった。
 ただ、このシュートでようやくフランスのイレブンは目が覚めた。アゼルバイジャンがこの試合で主導権を握ったのは最初の15分だけであった。17分位はジャン・フィリップ・マテタがゴール前に上がったクロスに頭で合わせて、同点ゴールを決める。マテタはアウエーのアイスランド戦での逆転ゴールに続き、代表3試合目で2得点目となった。この後はフランスがパスをつないで優位に試合を進める。24分にはグストがゴール前の混戦の中からシュートを放ち、ネットを揺らすが、フランス側にハンドの反則があったのではないかとVARになり、取り消され、グストの代表初ゴールは幻となった。

■3回目のVARで得点が認められたフランス

 しかし、フランスの逆転は時間の問題で、30分にルカ・エルナンデスからのクロス、フランスのターゲットは複数おり、ファーサイドのマグネス・アクリウシュが勝ち越しのシュートを決めた。アクリウシュは代表初ゴールとなった。
 41分にはケフラン・テュラムがゴールかと思われたが、このプレーの前にウーゴ・エキティケのハンドが認められ、この試合2回目のゴールキャンセルとなってしまった。 しかし、2度のゴールキャンセルがあってもフランスのメンバーは勝利と代表でのレギュラー獲得を目指して前を向いた。それが45分のアゼルバイジャンのオウンゴールを引き込んだ。左利きのアクリウシュが右サイドからCKを蹴り、ボールはゴールへ吸い込まれるような軌道を描く。ファーサイドでテュラムが待ち受けていたが、競り合ったアゼルバイジャンのGKがパンチングで自ゴールに入れてしまったのである。アゼルバイジャンの明らかなオウンゴールであったが、テュラムのポジションがオフサイドではないかということでアディショナルタイムに入ってから3分間VARによる協議が行われたが、結局ゴールが認められ、フランスは3回目のVARで得点がようやく認められ、3-1とリードを広げてハーフタイムを迎えた。

■序盤以外はアゼルバイジャンを圧倒したフランス

 序盤苦戦したフランスであるが、前半のボール支配率は7割を超え、8本のシュートを放ち、アゼルバイジャンのシュートを2本に抑えた。
 後半もフランスは得点こそ上げることができなかったが、前半同様にボール支配率で大きく上回り、アゼルバイジャンに後半はシュートを1本も許さなかった。フランスはアゼルバイジャンに3-1と勝利し、有終の美を飾り、ワールドカップイヤーを迎えるのである。(この項、終わり)

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