第3671回 ワールドカップ2026年大会展望(4) セネガル、ノルウェー、大陸間プレーオフの勝者と対戦

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■フランスにとって望ましい対戦相手と望ましくない相手

 前回までの本連載で現時点の出場国とフランスが第1シードに入ったことを紹介してきたが、いよいよ組み合わせ抽選について紹介しよう。
 フランスはグループリーグを首位通過すれば、この時点のFIFAランキングでトップ4のスペイン、アルゼンチン、イングランドの入ったグループの首位通過チームとは準決勝まで対戦しないことから、優勝を狙うフランスとしてはグループリーグを首位で通過したいところである。
 フランスにとって最も望ましい組み合わせは第2シードから豪州、第3シードからパナマ、第4シードからは現時点ではニュージーランドであろう。
 逆に最も望ましくない組み合わせとしては第2シードからコロンビア、第3シードからアルジェリア、第4シードから欧州プレーオフ組であろう。欧州プレーオフにはイタリア、デンマーク、トルコと言ったチームが残っている。第2シードの有力国はコロンビア以外にウルグアイと日本があげられるが、逆に優勝を狙うこのレベルの国はフランスの入っているグループを望んでいる可能性もある。その理由はフランスと同じグループに入って首位突破すれば、スペイン、アルゼンチン、イングランドという強豪と準決勝まで対戦しないからである。

■フランス語圏の国のみのグループの可能性

 前回の本連載でフランスから独立した国が現時点で6か国あると紹介したが、グループを形成する4か国が全てフランス語圏という可能性もある。第1シードはフランスまたはカナダ、ベルギー、第2シードにはモロッコ、スイス、セネガル、第3シードはチュニジア、コートジボワール、第4シードにはハイチが相当する。また、プレーオフにはニューカレドニア、コンゴ民主共和国が臨む。前回大会ではベルギー、カナダ、モロッコ、クロアチアという4か国中3か国がフランス語圏という組み合わせが存在したが、今回は100%フランス語圏というグループの可能性もある。

■初対戦の可能性、4度対戦したデンマーク

 また、ワールドカップは異大陸との遭遇という点でも興味深い。フランスは第2シード以上の国とは対戦歴があるが、唯一今世紀になってから対戦がないのが第2シードのイランである。1978年のアルゼンチン大会の前にトゥールーズで対戦したのが唯一の対戦である。第3シード勢では対戦したことがないのはパナマとウズベキスタン、カタールというアジア勢である。そして第4シードでは対戦歴があるのはニュージーランドだけでヨルダン、カーボベルデ、ガーナ、キュラソー、ハイチとは対戦歴がなく、このような国とワールドカップで初対戦する可能性もある。
 逆にこれまで同じグループリーグで戦ったことが多いのがデンマークである。1998年大会(2-1で勝利)から始まり、2002年大会(0-2で敗戦)、2018年大会(0-0の引き分け)、2022年大会(2-1で勝利)と2勝1分1敗と成績も一方的ではない。デンマークに次ぐのがウルグアイと南アフリカであり、ウルグアイとは2002年大会、2010年大会といずれもスコアレスドローであったが、グループリーグで敗退している。南アフリカには優勝した1998年大会は3-0と勝利したが、グループリーグで敗退した2010年大会では1-2と敗れている。

■第2シードはセネガル、第3シードはノルウェー

 このように様々な角度から予想の楽しみの尽きない組み合わせ抽選であるが、フランスはグループIに入る。対戦相手は第2シードはセネガル、第3シードはノルウェー、第4シードは大陸間プレーオフ・パス2の勝者(イラク、ボリビア、スリナム)となった。
 試合順と会場であるが、米国東部で試合が行われ、6月16日にセネガルとイーストラザフォードで対戦、6月22日にプレーオフ・パス2の勝者とフィラデルフィアで対戦、6月26日にノルウェーとボストンで対戦する。フランスは首位通過の場合、決勝トーナメント1回戦はグループリーグを3位で通過した国とイーストラザフォードで戦うのである。(続く)

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