第3783回 スペインにまたも敗れる(3) 人材のあふれるスペイン
平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。
■初めての南部への移動となるフランス、南部での移動の続くスペイン
準決勝まで6戦全勝のフランス、5勝1分のスペインの対戦の舞台は米国南部のダラスである。ここまで米国北東部でしか試合をしていなかったフランスは初めてそれ以外での試合となる。一方のスペインはこれまでに多くの移動をしてきた。米国南部のアトランタで最初の2試合、メキシコのグアダラハラで決勝トーナメント進出を決め、決勝トーナメントに入ってからはロサンジェルス、ダラス、ロサンジェルスと移動し、またダラスに戻ってきた。
■オーレリアン・チュアメニが復活したフランス
ニューヨーク近郊のイーストラザフォードで行われる決勝戦をかけた試合、フランスの先発メンバーはGKはマイク・メニャン、DFは右からジュール・クンデ、ダヨ・ウパメカノ、ウィリアム・サリバ、ルカ・ディーニュ、MFは低い位置にオーレリアン・チュアメニとアドリアン・ラビオ、MFは高い位置に右にウスマン・デンベレ、左はブラッドリー・バルコラ、トップ下はミカエル・オリーズ、FWは1トップでキリアン・ムバッペである。スペインのレアル・マドリッド所属のチュアメニが戻ってきた。
■タレントのそろったスペインのメンバー
一方のスペイン、GKはスペインのアスレチック・ビルバオ所属のウナイ・シモン、イングランドのアーセナル所属のダビド・ラヤ、スペインのバルセロナ所属のジョアン・ガルシアというビッグクラブのGKを押さえ、正GKの座を死守、ここまで6試合をわずか1失点に抑えている。
DFは4人、右サイドのペドロ・ポロはこれまで定位置だったダニ・カルバハルに代わって定位置を獲得した。中央のパウ・クバルシはバルセロナに所属するまだ19歳の逸材である。もう1人のストッパーはエメリク・ラポルト、本連載にしばしば登場しているが、フランス生まれのフランス育ち、ディディエ・デシャン監督と同じアビロン・バイヨンヌの下部組織に所属していた。アスレチック・ビルバオ、マンチェスター・シティ(イングランド)でプロとして活躍し、フランス代表に招集される。ベンチ入りするも試合には出場せず、2021年5月にスペイン代表を選択する。新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期となった広域開催の2020年欧州選手権に出場、2022年ワールドカップ、2024年欧州選手権にも出場している。フランス戦の出場歴は2戦2勝である。左サイドはマルク・ククレジャ、外見だけではなくワイルドなプレーでサイド攻撃を封じるとともに攻撃参加する。
中盤の底はロドリ、2024年欧州選手権優勝の立役者であり、最優秀選手に選出されている。中盤の高い位置には右にダニ・オルモ、バルセロナの得点源である。左はファビアン・ルイス、パリサンジェルマンのチャンピオンズリーグの2連覇を支えた選手である。
FWは3人、右にラミン・ヤマル、2年前の欧州選手権で彗星のように現れた18歳の天才少年、シーズン終盤に負傷し、今大会では序盤戦の出場が危ぶまれたが、初戦のカーボベルデ戦は後半途中に交代出場、第2戦以降は先発出場している。第2戦のサウジアラビア戦から決勝トーナメント1回戦のオーストリア戦までは途中交代したが、徐々に出場時間数を伸ばし、2回戦のポルトガル戦と準々決勝のベルギー戦はフル出場している。右サイドはアトレチコ・マドリッドのアレックス・バエナ、今大会ではニコ・ウィリアムズに代わって先発メンバーとなり、決勝トーナメント進出を確定させたグループリーグ最終戦のウルグアイ戦での決勝ゴールは値千金である。中央はミケル・オヤルサバル、スペインのレアル・ソシエダに所属し、今大会ではここまで4得点をあげ、チームの得点王である。
■東京オリンピックで銀メダルを獲得したルイス・デラフエンテ監督
そしてこのチームを率いるルイス・デラフエンテ監督は前回大会終了後、ルイス・エンリケの後任として就任したが、それまではアンダーエイジの監督として東京オリンピックでも指揮を執った。準優勝を果たしたメンバーのうち、今大会には、ウナイ・シモン、ククレジャ、マルティン・ズビメンディ、オヤルサバル、エリック・ガルシア、ペドリ、ダニ・オルモ、メリーノ(オーバーエイジ)がメンバー入りしているのである。(続く)
