第3618回 チャンピオンズリーグ開幕(2) リーグフェーズの組み合わせ決定
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■カンファレンスリーグでプレーオフを勝ち抜いたストラスブール
前回の本連載では昨季リーグ4位で予備戦からの参加となったニースは予備戦3回戦でベンフィカ(ポルトガル)に敗れ、ヨーロッパリーグに転戦したことを紹介した。
フランス勢で欧州カップの予備戦から参戦したのは、ニース以外にカンファレンスリーグのストラスブールが相当する。昨季リーグ7位であったが、チャンピオンズリーグの出場権を獲得していたパリサンジェルマンがフランスカップも優勝したため、ストラスブールに欧州カップ出場権が転がり込んできた。ストラスブールはプレーオフから参戦する。カンファレンスリーグは大会形式がチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグと異なるため、リーグフェーズの開始も10月に入ってからということでプレーオフはフランスリーグの開幕後の8月21日と28日に行われた。ストラスブールの相手はデンマークデンマークリーグ3位のブロンビーであり、予備戦の2回戦、3回戦を勝ち上がってきた。ストラスブールはホームの第1戦はスコアレスドローであったが、アウエーの第2戦では常に先手を取り、3-2と勝利し、リーグフェーズに進出した。
この結果、フランス勢はチャンピオンズリーグにパリサンジェルマン、マルセイユ、モナコ、ヨーロッパリーグにニース、リール、リヨン、カンファレンスリーグにストラスブールと7チームが欧州カップのリーグフェーズに進出した。
■昨季、大会形式に大きな変更のあったチャンピオンズリーグ
チャンピオンズリーグの大会形式は昨季、グループリーグからリーグフェーズへという大きな変更があった。リーグフェーズには36チームが出場、第1シードから第4シードまでクラス分けし、4つのシードごとにホームとアウエーで1試合ずつ戦う。8試合の成績で上位8チームは決勝トーナメントストレートイン、9位のチームから24位のチームは決勝トーナメントの前にプレーオフを戦うことになる。
この形式では、試合数が多くなるとともに、有力チーム同士の対戦が序盤から見られるともに、下位チームにも勝利のチャンスがあるということで盛り上がったが、今年も注目はリーグフェーズの組み合わせである。
■前年度優勝チームとして第1シードに入ったパリサンジェルマン
まず前年度優勝のパリサンジェルマンは第1シードに入り、UEFAインデックスによって第1シードから第4シードまで分けられた。第1シードはUEFAインデックス順にレアル・マドリッド(スペイン)、マンチェスター・シティ(イングランド)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、リバプール(イングランド)、インテル・ミラノ(イタリア)、チェルシー(イングランド)、ボルシア・ドルトムント(ドイツ)、バルセロナ(スペイン)となる。なお、前年度優勝で第1シードとなったパリサンジェルマンはUEFAインデックスでも5番目であり、第1シード入りしている。
また、この第1シード9チームの顔ぶれは昨年とほとんど変わらない。昨季のドイツリーグで7位となって出場権が得られなかったRBライプチヒに代わって、昨季はカンファレンスリーグに出場したチェルシーが入っただけである。また、フランス勢ではマルセイユが第3シード、モナコは第4シードとなった。
■フランス勢3チームのリーグフェーズの対戦相手
フランス勢の組み合わせを紹介すると、パリサンジェルマンは第1シードのバイエルン・ミュンヘン、バルセロナ、第2シードのアタランタ(イタリア)、バイエル・レバークーゼン(ドイツ)、第3シードのトットナム・ホットスパー(イングランド)、スポルティング(ポルトガル)、第4シードのニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)、アスレチック・ビルバオ(スペイン)と対戦する。
マルセイユは第1シードのリバプール、レアル・マドリッド、第2シードのアタランタ、クラブ・ブルージュ(ベルギー)、第3シードのアヤックス・アムステルダム(オランダ)、スポルティング、第4シードのニューカッスル・ユナイテッド、ユニオン(ベルギー)と対戦する。
モナコは第1シードのマンチェスター・シティ、レアル・マドリッド、第2シードのユベントス(イタリア)、クラブ・ブルージュ、第3シードのトットナム・ホットスパー、ボデ・グリムト(ノルウェー)、第4シードのガラタサライ(トルコ)、パフォス(キプロス)と対戦するのである。(続く)