第3732回 フランス勢と欧州カップ準決勝 (3) 準決勝の常連となったパリサンジェルマン

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■グループリーグは勝ち抜いても準決勝が遠かったパリサンジェルマン

 2011年にカタール資本となってから大型補強を繰り返したパリサンジェルマン、2011-12シーズンにはリーグ2位となって2012-13シーズンのチャンピオンズリーグに出場する。チャンピオンズリーグ出場は8年ぶりのことであった。2012-13シーズンからはフランスリーグで4連覇を果たす。それ以降現在に至るまでリーグ戦では優勝を逃したのはわずか2回、しかもいずれも2位で、今シーズンまで14季連続でチャンピオンズリーグに出場している。
 ところがチャンピオンズリーグではグループリーグは突破するものの、決勝トーナメントでは準々決勝の壁をなかなか破ることができず、連続出場の初年となった2013年から4年連続で準々決勝敗退、そして2017年からは3年連続1回戦敗退となった。チャンピオンズリーグで上位進出を逃し続け、フランスリーグの評価にも関わってくるところであった。

■コロナ禍の2020年、初めて準決勝に進出、準優勝を果たす

 そして2019-20シーズン、グループリーグではレアル・マドリッド(スペイン)を押さえて、首位突破、決勝トーナメント1回戦、2月18日に行われたボルシア・ドルトムント(ドイツ)との第1戦は1-2で落とす。この時は第1戦と第2戦は3週間の間隔があったが、その間に新型コロナウイルスが欧州で感染拡大し、第2戦は開催が危ぶまれたが、無観客のパルク・デ・プランスで行われた。無観客のパルク・デ・プランスの周囲に無数のパリサンジェルマンのファンが押し寄せて声援を送るという状態で2-0と勝利し、4年ぶりの準々決勝進出を決めた。ところが、ここで新型コロナウイルスの猛威の前にスポーツが敗れる。パリサンジェルマンが準々決勝進出を決めたところで大会は中断された。
 大会の打ち切りも危惧されたが、8月にポルトガルのリスボンで準々決勝第2戦の残り2試合以降が集中開催される。準々決勝以降は1回戦制で行われ、準々決勝ではアタランタ(イタリア)を2-1、準決勝ではRBライプチヒ(ドイツ)に3-0でそれぞれ下し、クラブ史上初のチャンピオンズリーグでの決勝進出を果たした。バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)との決勝ではパリサンジェルマン育ちのキングスレー・コマンに決勝点を奪われ、0-1で敗れた。

■直近7シーズンのうち5シーズンで準決勝に進出

 しかし、この大会を境にパリサンジェルマンはチャンピオンズリーグの準決勝の常連となる。2021年も連続して準決勝に進出、2022年、2023年は決勝トーナメント1回戦で敗れたが、昨年、2025年は見事に優勝を果たしている。そして今回は3年連続で準決勝進出、直近7年間で5回、準決勝に進んだ。

■RCランス以来26年ぶりのセミファイナリストの仲間入りしたストラスブール

 パリサンジェルマンは今季もリーグ戦で首位の座にあるが、これを2位で追っているのがRCランスである。本連載でも紹介した通り、前半戦を首位で折り返したが、現在は追う立場である。このRCランスがフランスのクラブで12番目に欧州カップで準決勝に進出したチームである。1997-98シーズンにフランスリーグ優勝を果たし、翌季にチャンピオンズリーグに初出場、グループリーグで2位となるが、この時の大会方式はグループリーグ首位チームは決勝トーナメントに進出できたが、6グループの2位のチームは成績の良い2チームだけが決勝トーナメント進出というもので、RCランスはグループリーグで惜敗した。その翌年の2000年にはUEFAカップに出場し、マッカビ・テルアビブ(イスラエル)、フィテッセ(オランダ)、カイザースラウテルン(ドイツ)、アトレチコ・マドリッド、セルタ・ビゴ(以上スペイン)をホームアンドアウエー方式で下し、準決勝に進出、アーセナル(イングランド)に連敗している。
 そしてRCランスから26年ぶりに新たなフランスのセミファイナリストとなったのがストラスブールである。
 さて、準決勝進出チームの数であるが、欧州五大リーグを比較すると最多はスペインとイングランドの17、今季のカンファレンスリーグのラージョとクリスタルパレスが17番目となった。イタリアの14が続き、フランスの13は4番目である。最少は11のドイツである。(この項、終わり)

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