第3740回 パリサンジェルマン、2年連続で決勝進出(3) ウスマン・デンベレが先制点、猛攻を耐えたパリサンジェルマン
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■開始3分で先制点を決めたウスマン・デンベレ
フランスのクラブチームがこれまで2度チャンピオンズリーグ優勝を決めたドイツのバイエルンの地で、準決勝第2戦が5月6日21時に始まった。
バイエルン・ミュンヘンのキックオフで始まった試合、開始早々にスコアが動いた。立ち上がりから攻勢に出たのは1点リードしているパリサンジェルマンであった。左サイドのヌーノ・メンデスからクビチャ・クバラツヘリアにつなぐパスで攻める。右サイドのアクラフ・ハキミ不在により左サイドからの攻撃にかけるパリサンジェルマンは、3分にはファビアン・ルイスからクバラツヘリアにつなぐ。ここまで何回も中央に切れ込んでシュートを決めてきたクバラツヘリアであるが、この試合の最初の攻撃では中央にクロスを入れる。これを走り込んできたウスマン・デンベレが左足で強烈なシュートを放つ。シュートのスピードにノイアーも反応できず、パリサンジェルマンが先制、2試合通算スコアで6-4と2点のリードとなった。
■ルイス・ディアス、同点のチャンスを逃す
先制を許したバイエルン・ミュンヘンであるが、ボールキープ力はパリサンジェルマンよりもまさり、大声援を受けてボールを支配する。パリサンジェルマンも人数をかけて守備をし、バイエルン・ミュンヘンに得点機をつくらせない。パリサンジェルマンの守備に手を焼いていたバイエルン・ミュンヘンの最初の得点チャンスは22分、左サイド、すなわちパリサンジェルマンから見れば右サイドから攻撃を仕掛ける。リーグフェーズのパリサンジェルマン戦で2得点をあげたルイス・ディアスがボールをキープ、マークするのはハキミの代役のウォーレン・ザイール・エメリである。この試合の2人の最初のマッチアップとなった。ザイール・エメリもルイス・ディアスの動きについていったが最後はルイス・ディアスが振り切ってシュート、これは枠をとらえきれなかったが、バイエルン・ミュンヘンは自信を持った。そしてマークしきれなかったザイール・エメリはマルキーニョスから励まされる。
■ピンチを切り抜け続けたパリサンジェルマン
バイエルン・ミュンヘンは27分には大きく右にサイドチェンジし、ボールを受けたミカエル・オリーズがシュート、これも枠をわずかに外れ、同点ゴールは決まらない。31分にはパリサンジェルマンのペナルティエリア内でビティーニャがクリアしたボールが味方のジョアン・ネベスの手に当たったが、これは主審がハンドと認めず、バイエルン・ミュンヘンは同点のPKのチャンスが与えられなかった。
同点に追い付かれるピンチをしのいできたパリサンジェルマンであるが、あわやハンドというシーンを作った2人がその2分後にバイエルン・ミュンヘンのゴールを襲う。中盤でのFK、キッカーはビティーニャ、ゴール前にボールを放り込む。これをファーサイドから走り込んだのがジョアン・ネベス、ヘディングで逆サイドを狙うが、これをノイアーが左手でかろうじてはじく。
パリサンジェルマンのGKマトベイ・サフォノフのビッグセーブが出たのは44分、バイエルン・ミュンヘンの波状攻撃、ジャマル・ムシアラのシュートを防ぐ。この時間帯からバイエルン・ミュンヘンはパリサンジェルマンをゴールにくぎ付けにするがゴールの生まれないまま、ハーフタイムを迎える。
■後半の猛攻をアディショナルタイムの1失点に抑える
後半はバイエルン・ミュンヘンの一方的な試合となった。もちろん2点のリードのあるパリサンジェルマンは後半は守勢一方で、チャンスらしいチャンスは56分にデジレ・ドゥエのシュートがノイアーに止められたところくらいであった。後半のバイエルン・ミュンヘンのボール支配率は8割近くなる。85分を過ぎるとパリサンジェルマンは守りに入り、バイエルン・ミュンヘンは攻めに出る。ここでハキミの欠場を見込んで出場したコンラート・ライマーが活躍し、波状攻撃を仕掛けるが、得点には至らない。
ようやくバイエルン・ミュンヘンが同点に追いついたのは後半アディショナルタイムの94分ゴール前でボールを受けたハリー・ケインがマークしていたウィリアン・パチョを振り切ってシュートを決める。しかしその2分後に試合終了のホイッスル、パリサンジェルマンが2試合通算スコアで6-5と上回り、決勝進出を決めたのである。(この項、終わり)
