第3746回 パリサンジェルマン、リーグ5連覇(2) パリサンジェルマンを追うRCランス
平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。
■試合消化数で並んだ時点の勝ち点差は4、直接対決は5月13日に延期
3月に行われたチャンピオンズリーグの準々決勝、パリサンジェルマン-チェルシー(イングランド)戦の際に延期されたリーグ戦第26節のパリサンジェルマン-ナント戦が4月22日に行われ、これで首位のパリサンジェルマンと2位のRCランスの消化試合数は29で並んだが、この時点の勝ち点は首位のパリサンジェルマンが66、2位のRCランスが62と勝ち点で4の差がついている。
ただ、通常のチームは30試合を消化しており、4月第2週の週末に行われる予定だった第29節のRCランス-パリサンジェルマン戦はチャンピオンズリーグの準々決勝と重なったため5月13日に延期されている。追うRCランスとしてはこのパリサンジェルマンとの直接対決の前までに差を詰めておきたいところである。
■RCランスはブレストと引き分け、パリサンジェルマンとの勝ち点差が6に広がる
4月最終週に行われた第31節ではまず金曜日の24日にRCランスが登場、アウエーでブレストと対戦した。RCランスはここで勝利し、翌日に試合のあるパリサンジェルマンにプレッシャーを与えたいところであったが、その目論見は外れ、前半のうちにブレストは3点をあげる。後半に入ってRCランスは反撃し、後半アディショナルタイム94分のアラン・サンマクシムのゴールで追いついたが、勝ち点を1しかつみあげることができなかった。
その翌日のパリサンジェルマンはアウエーでアンジェと対戦、李康仁の先制ゴールなど3ゴールをあげて勝利、2位RCランスとの勝ち点の差は6に広がったのである。
■勝ち点6差のまま、残り3試合となった両チーム
5月最初の週末に行われた第32節、先にキックオフを迎えたのはパリサンジェルマンであった。チャンピオンズリーグの試合とはメンバーを大きく変えたパリサンジェルマンはロリアン相手に先行するものの、2度追いつかれ、2-2のドローに終わった。パリサンジェルマンが引き分けに終わってからRCランスはニースでのキックオフを迎えた。RCランスは試合を支配しながらも、なかなか得点をあげることができない。後半になってから60分にアラン・サンマクシマンが決めたが、その後、退場者を出し、逆にニースに攻め込まれ、84分に追いつかれ、1-1のドローとなる。パリサンジェルマンとの勝ち点差を縮めるチャンスをRCランスは活かせず、勝ち点差は6のままであった。
パリサンジェルマンとRCランスは残り3試合、次の第33節でパリサンジェルマンが勝利し、RCランスが引き分け以下、あるいはパリサンジェルマンが引き分けでRCランスが負けの場合、パリサンジェルマンの優勝が決まる。
■重要な試合で歴史的なゴールを決めた16歳のメジアン・ソアレス
第33節は、金曜日の5月8日にRCランスが試合を行い、日曜日の10日にパリサンジェルマンがいずれもホームで試合を行う。すなわち、RCランスが引き分け以下となった場合、パリサンジェルマンは地元ファンの前で自力で優勝を決めることができる。
RCランスはナントをフェリックス・ボラールに迎える。この試合、パリサンジェルマンのファンにとってはRCランスが引き分け以下に終わることを期待していたが、RCランスにとってもニースにとっても重要な試合であった。まず、RCランスにとってはこの試合で勝利すれば、この週のパリサンジェルマンの優勝を阻止するだけではなく、来季のチャンピオンズリーグの出場権を確保できる。一方、ニースはこの試合で敗れれば、2部降格となる。
フェリックス・ボラールに集まった観衆の大声援を背にRCランスは攻め続けた。しかし、前節のニース戦同様、なかなか得点を奪うことができない。60分を過ぎたころからRCランスは次々と選手を入れ替え、事態を打開しようとする。そして79分、5人目の交代選手としてピッチに入ったのがデビュー戦となるメジアン・ソアレスであった。ソアレスはまだ16歳、父親はRCランスやルアーブル、ロリアンでも活躍したアルジェリア代表のワリド・メスルブである。ソアレスはピッチに入った5秒後に得点を決めたのである。交代選手としては1部リーグで史上最速の得点をあげたのである。この歴史的なゴールでRCランスはパリサンジェルマンンのこの節での優勝を阻止、来季のチャンピオンズリーグの出場権を確保したのである。(続く)
