第3793回 新代表監督・ジネディーヌ・ジダン(2) レアル・マドリッドの監督を5年間務める

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■予想に反してレアル・マドリッドの監督に就任したラファエル・ベニテス

 2014-15シーズン終了後、レアル・マドリッド(スペイン)はカルロ・アンチェロッティ監督を解任した。ファンはUEFAプロライセンスを取得したジネディーヌ・ジダンが監督に就任するのではないかと期待したが、監督に就任したのはラファエル・ベニテスであった。
 ベニテスはマドリッド生まれでレアル・マドリッドの下部組織にも所属していたが、若くして指導者の道を歩み、イングランドのリバプールでは監督就任1年目でチャンピオンズリーグを制覇し、毎年のようにタイトルを獲得した。その後インテル・ミラノ(イタリア)、チェルシー(イングランド)、ナポリ(イタリア)を率いてタイトルを獲得し、満を持して故郷のチームに戻ってきた。しかし、レアル・マドリッドでは好成績を残したものの、後半戦が始まったところで解任された。

■シーズン途中でレアル・マドリッドの監督に就任、チャンピオンズリーグを制覇

 2016年1月にようやくジダンが監督に就任したのである。ジダン率いるレアル・マドリッドは、後半戦で巻き返し、リーグでは優勝できなかったものの2位に入り、チャンピオンズリーグではアトレチコ・マドリッドとのダービーを制し、選手としても監督としてもチャンピオンズリーグで優勝し、これでファンとの信頼関係を構築したのである。
 2年半契約の2年目、レアル・マドリッドはチャンピオンズリーグで連覇を達成する。チャンピオンズリーグ決勝の相手はユベントス、ジダンが国外で選手として所属した2チームの戦いとなった。レアル・マドリッドはクリスティアーノ・ロナウドが先制点を決めて主導権を握り、カゼミーロ、アセンシオと今回のワールドカップにも出場した選手が得点をあげ、4-1と勝利、チャンピオンズリーグとなってから初めて連覇を達成したチームとなったのである。一方、国内リーグでも前年優勝したバルセロナと競りあって、最終的には勝ち点3差で5季ぶりの優勝を果たした。
 そして何よりもこのシーズン、日本の読者の皆様にとってはクラブワールドカップをご記憶であろう。これまでで日本で開催された最後の大会、レアル・マドリッドと決勝で対戦したのは鹿島アントラーズであった。90分を終えて2-2のタイスコア、延長戦にクリスティアーノ・ロナウドが2点を上げて振り切り、2大会ぶり2度目の優勝を果たした。

■チャンピオンズリーグで3連覇を達成

 3年目となった2017-18シーズン、リーグ戦ではバルセロナの独走を許し、3位にとどまったが、チャンピオンズリーグでは3連覇を達成した。なお、このシーズンのチャンピオンズリーグの決勝トーナメントの1回戦ではパリサンジェルマンと対戦、3連覇中、唯一のフランス勢との対戦となり、ホームもアウエーもレアル・マドリッドが勝利している。
 シーズン終了後、監督を退任したが、ジダンに出番が回って来る。2019年に再び監督に呼び戻され、新型コロナウイルスの感染拡大により中断はあったが、国内リーグ優勝を果たす。2年目の2020-21シーズンはチャンピオンズリーグでは準決勝でチェルシー(イングランド)に敗れ、国内リーグではわずかにアトレチコ・マドリッドに及ばず、リーグ2位となり、ジダンは監督を辞任したのである。

■ローラン・ブラン、ディディエ・デシャンに次ぎ、3人連続して1998年大会優勝メンバー

 それから5年、ジダンはフランス代表に就任する。先代のディディエ・デシャン、その前のローラン・ブランとフランス代表監督は3代続けて1998年ワールドカップの優勝メンバーとなった。デシャン監督との比較であるが、年齢はジダンの方が4つ若い。デシャンは32歳で引退してすぐにモナコの監督となり、その後ユベントス、マルセイユとクラブチームでの経験を積み、43歳でフランス代表の監督に就任した。一方のジダンは34歳で現役を引退し、トップチームの監督になるまで10年かかっている。レアル・マドリッドでの5年間、多くのタイトルを獲得している。ジダンの契約は2030年ワールドカップまで、デシャンについで選手としても監督としてもワールドカップ獲得に向けて期待は高まるのである。(この項、終わり)

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