第2743回 第2回UEFAネーションズリーグ開幕(20) 決戦に臨む両チームの先発メンバー

 平成23年の東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、昨年の台風15号、19号、令和2年7月豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■チャンピオンズリーグのファイナル8の舞台、リスボン

 11月14日のポルトガルとの直接対決を前にスタッド・ド・フランスにフィンランドを迎えて行った親善試合でフランスはまさかの敗戦を喫する。しかし、その翌日には気持ちを切り替えようとスタッド・ド・フランスで選手たちは練習を行っている。
 ポルトガル戦はアウエーゲーム、リスボンのルッス競技場で行われ、試合の前日にフランスチームはリスボン入りする。リスボンというと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で日程変更となったチャンピオンズリーグの準々決勝以降の7試合を集中開催したことは記憶に新しい。また、ルッス競技場では決勝戦を含む4試合が行われている。

■夏のリスボンで戦ったフランスの選手たち

 今回のフランス代表メンバーのうち、このチャンピオンズリーグのファイナル8には優勝したバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)のルカ・エルナンデス、ルカ・エルナンデス、コランタン・トリッソ、キングスレー・コマン、準優勝のパリサンジェルマンにはプレスネル・キンペンベとキリアン・ムバッペ、ベスト4のリヨンのレオ・デュボワ、ベスト8のバルセロナ(スペイン)のクレマン・ラングレとアントワン・グリエズマンという合計9人が出場している。バイエルン・ミュンヘンとパリサンジェルマンの選手にとっては再び決勝戦をこのルッス競技場で迎えるわけであるが、所属チームでの結果については様々な思いがあるものの、今回の決勝戦はポルトガルに勝利する、あるいは得点を奪って引き分けるだけがゴールである。
 フランスとポルトガルはこれが27回目の対戦となり、過去の対戦成績はフランスの18勝2分6敗である。実はポルトガルに対して18勝している国はなく、フランスが世界で一番ポルトガルに勝利している国である。参考までにスペインとイタリアが17勝し、ブラジルが13勝している。また、ポルトガルがホームでフランスに勝利したのは1946年までさかのぼらなくてはならず、74年間、国内での勝利がない。
 ポルトガルも大一番の直前の11日にはホームで親善試合を行い、アンドラを迎えて7-0と大勝しており、フランスとは対照的な結果で大一番を迎える。

■キリアン・ムバッペが離脱したフランスの先発メンバー

 無人のルッス競技場のピッチに立ったフランス代表のメンバーは次の通りである。GKは主将を務めるウーゴ・ロリス、DFは右からパバール、ラファエル・バラン、キンペンベ、エルナンデス、MFは低い位置に2人、エンゴロ・カンテとポール・ポグバが控える。攻撃的な位置の右にはコマン、左はアドリアン・ラビオ、中央のトップ下にはグリエズマン、そしてFWはアントニー・マルシャルである。ムバッペは負傷のためメンバーから外れている。

■フランスのクラブに所属する2人を含むポルトガルの先発メンバー

 一方のポルトガルであるが、GKはルイ・パトリシオ、DFは右からジョアン・カンセロ、ジョゼ・フォンテ、ラファエル・ゲレイロ、MFは右にブルーノ・フェルナンデス、中央にダニーロ・ペレイラ、左にウィリアム・カルバーリョ、FWは右にベルナルド・シウバ、中央にクリスティアーノ・ロナウド、左にジョアン・フェリックスとなっている。主将はクリスティアーノ・ロナウドが務めるが、フランスの陣営は現在のポルトガルがクリスティアーノ・ロナウドだけのチームではないと認識している。
 ポルトガルの先発メンバーの中で今夏のチャンピオンズリーグのファイナル8に出場した選手は、マンチェスター・シティ(イングランド)のジョアン・カンセロとベルナルド・シウバ、アトレチコ・マドリッド(スペイン)のジョアン・フェリックスだけである。地元開催でありながら、故郷に錦を飾ることができなかったわけだが、ポルトガル代表としてフランスに勝利し、第1回大会に続いて連覇を目指したいところである。
 また、ジョゼ・フォンテはリール、ダニーロ・ペレイラはパリサンジェルマンに所属しており、特別な感情を持ってこの一戦に立ち向かうであろう。(続く)

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