第2557回 チャンピオンズリーグ開幕(1) レアル・マドリッドと同組となったパリサンジェルマン

 平成23年の東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、このたびの台風15号などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■5チームが欧州の舞台で戦うフランス勢

 代表の欧州選手権予選の翌週からクラブチームのチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグが開幕した。今季、欧州の舞台に立ち向かうチームはチャンピオンズリーグは昨季のリーグの1位から3位までのパリサンジェルマン、リール、リヨン、ヨーロッパリーグは昨季リーグ4位のサンテチエンヌと、フランスカップ優勝のレンヌの合計5チームがグループリーグに出場している。
 なお、昨季のリーグカップで優勝したストラスブールはヨーロッパリーグの予備戦2回戦から参戦し、本連載第2532回で紹介したとおり予備戦2回戦は通過し、その後予備戦3回戦もブルガリアのロコモティフ・プロブディフに連勝し、本戦まであと一歩となったが、最後のプレーオフでドイツのフランクフルトと対戦、ホームの第1戦は1-0と勝利したものの、アウエーの第2戦で0-3と敗れ、2試合通算得点で敗退している。
 グループリーグは今季も火曜日と水曜日にチャンピオンズリーグが行われ、木曜日にヨーロッパリーグが行われる。

■昨年のタイトルホルダーが集まった第1シード

 グループ分けは8月の末に行われ、チャンピオンズリーグの第1シード8チームについては昨季同様、前年のチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの優勝チームに加え、リーグ別ランキングの1位から6位までのリーグの優勝チームが入り、第2シード以下はUEFAインデックス順に機械的に並べられる。
 フランスからはパリサンジェルマンが入った第1シードの顔ぶれであるが、チャンピオンズリーグのタイトルホルダーのリバプール、同じくヨーロッパリーグのチェルシーというイングランド勢、リーグ別ランキング1位のスペインのバルセロナ、2位のイングランドからはマンチェスター・シティ、3位のイタリアからはユベントス、4位のドイツからはバイエルン・ミュンヘン、5位がフランスで、6位のロシアからゼニト・サンクトペテルブルクとなる。

■第1シードをしのぐ実績のレアル・マドリッドとアトレチコ・マドリッド

 チャンピオンズリーグという名称、そして前身はチャンピオンズカップであることから、リーグチャンピオンがこの大会の主役であるが、リーグチャンピオン以外の強豪チームも多数出場する。そしてその中には国内リーグこそ覇権を逃したが、欧州の舞台でのキャリアが豊富なクラブがいくつかある。それがスペインリーグのレアル・マドリッド(昨季リーグ3位)とアトレチコ・マドリッド(2位)である。単純にUEFAインデックスだけで第1シードの8チームを選ぶのであれば、スペインから3チーム(レアル・マドリッド、バルセロナ、アトレチコ・マドリッド)、イングランドから2チーム(マンチェスター・シティ、リバプール)、イタリア(ユベントス)、ドイツ(バイエルン・ミュンヘン)、フランス(パリサンジェルマン)から1チームとなる。
 昨季のスペインリーグで3位に甘んじたレアル・マドリッド、同じく2位のアトレチコ・マドリッドは第2シードに入り、他のチームを大きく引き離している。第2シードのチーム以外にとっては最も避けたい対戦相手である。

■パリサンジェルマンはレアル・マドリッドと同組、組み合わせに恵まれたリヨン

 そして抽選が行われ、パリサンジェルマンはレアル・マドリッドと同じグループAに入ってしまい、初戦で対戦することになってしまった。それ以外は第3シードのクラブ・ブルージュ(ベルギー)、第4シードのガラタサライ(トルコ)と対戦する。
 リーグ2位ながら本戦出場32チーム中でUEFAインデックスが最下位のリールはグループH、第1シードのチェルシー、第2シードはアヤックス・アムステルダム(オランダ)、第3シードのバレンシア(スペイン)との対戦となる。
 第3シードに入ったリヨンはグループGで第1シードのゼニト・サンクトペテルブルク第2シードのベンフィカ(ポルトガル)、第4シードのライプチヒ(ドイツ)とかなり楽な組み合わせとなったのである。(続く)

このページのTOPへ