第2629回 四強が決まったフランスカップ(7) 四強に残れなかったナショナル2部勢のベルフォールとエピナル

 平成23年の東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、昨年の台風15号、19号などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■ナショナル2部の2チームは1部勢に挑戦

 1月末にフランスカップのベスト8が出そろい、1部6チーム、ナショナル2部2チームが準決勝進出を争う準々決勝は2月11日から13日にかけて行われた。
 準々決勝にナショナル2部のチームが残るのは2年連続である。準々決勝の組み合わせは初日の11日にナショナル2部のベルフォールがレンヌと対戦、2日目の12日にはディジョン-パリサンジェルマン、リヨン-マルセイユという1部勢対決、そして最後の13日にはナショナル2部のエピナルがサンテチエンヌと対戦する。
 まず、1部勢にチャレンジしたナショナル2部の戦いを紹介しよう。

■前年覇者のレンヌ、ベルフォールを下す

 ベルフォールは2部のナンシー、1部のモンペリエを下して八強入り、舞台をモンベリアールのオーギュスト・ボナル競技場に移して昨年の覇者を迎える。この競技場はソショーの本拠地である。ソショーは2部に降格して6年目、今年のフランスカップでも初戦の7回戦でエピナルに敗れている。スタジアムをファンを埋めることが近年はなかったが、このベルフォールの試合を見ようと2万人近い満員の観客が集まった。一方のレンヌは昨年の覇者であり、現在フランスカップでは9連勝(PK勝ちを含む)中である。守備的な陣形のベルフォールは健闘したが、23分に先制点を許しながらも1点差をキープする。しかし、71分にPKで失点、さらに後半アディショナルタイムにも失点し、0-3と敗れてしまった。

■不振のサンテチエンヌもエピナルを下す

 エピナルはサンテチエンヌを迎えるにあたり、ナンシーのマルセル・ピコ競技場を使用する。ナンシーも2部で3シーズン目となり、この時点でリーグ9位、今季のフランスカップでもベスト16決定戦でベルフォールに敗れている。このようなクラブのある都市にとって、フランスカップでさらに下部のリーグのチームに本拠地を貸すということは複雑な心境であるが、1万2000人を超える観衆が集まった。エピナルは前回の本連載で窪田アルファについて紹介したが、22歳の2トップ、コートジボワールの年代別代表のジャン・フィリップ・クラッソとマルティニーク代表のミカエル・ビロンにも注目したい。
 対するサンテチエンヌはリーグ戦では直近10試合のうち8敗と振るわず、順位も15位まで後退してしまった。さらに多数の負傷者を抱えており、選手層の薄い中で臨む。この試合の後は中2日でリーグ戦のブレスト戦が待っており、クロード・ピュエル監督も頭が痛い。苦しい状況のサンテチエンヌであったが、37分のようやく先制点を奪い、さらに後半に入って58分に追加点を奪う。対するエピナルは62分にPKを得て追い上げ、窪田を交代出場させ追い上げにかかる。しかし、サンテチエンヌが2-1と逃げ切り、5年ぶりの準決勝進出を決めたのである。

■フランスカップ、リーグカップも勝ち抜いているチャンピオンズリーグ勢

 残る2試合は1部勢同士の対戦である。注目はパリサンジェルマン、リヨンというチャンピオンズリーグリーグの決勝トーナメントに進出した2チームである。両チームはリーグカップでも勝ち進み、決勝で対戦することが決まっている。パリサンジェルマンは2月18日のドルトムント(ドイツ)戦、リヨンは2月26日のユベントス(イタリア)戦で欧州でのトーナメント戦が始まるが、グループリーグを突破してからそれまでにリーグ戦以外にフランスカップ4試合、リーグカップ2試合を戦い、通常のチームよりも6試合多く戦うことになった。
 年が明けてからの成績はパリサンジェルマンがリーグ戦は延期された試合1試合を含み5勝1分、フランスカップ3勝、リーグカップ2勝と10勝1分である。リヨンはリーグ戦では2勝1分2敗、フランスカップ3勝、リーグカップ2勝である。リーグ戦で精彩を欠き、順位を9位まで下げたが、2敗のうち1敗はパリサンジェルマン戦であり、アウエーで2-4で敗れている。しかしながら、両チームとも2つのカップ戦では勝ち進んでおり、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント前最後の国内カップ戦でも勝利することができるだろうか。(続く)

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