第3376回 パリサンジェルマン、フランスカップを制す(1) 前年度ファイナリストが姿を消したベスト16決定戦

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■ベスト32決定戦と異なり、波乱のあったベスト16決定戦

 前回までの本連載ではリーグ戦について紹介してきたが、今回からはリーグ戦終了のよく週末に決勝が行われたフランスカップについて紹介しよう。国内リーグでは3年連続12回目の優勝を果たしたが、チャンピオンズリーグでは準決勝で敗退したパリサンジェルマンが決勝でリヨンを破り、15回目の優勝を果たした。
 本連載では年始に2部勢の参戦と1部勢の参戦について紹介しただけであるので、ベスト16決定戦からこの大会を振り返ってみよう。
 本連載第3310回で紹介した通り、ベスト32決定戦は順当に上位リーグのチームが勝利し、ベスト32の顔ぶれは1部15チーム、2部6チーム、ナショナル1部4チーム、ナショナル2部6チーム、ナショナル3部1チームとなった。
 ベスト16決定戦は1月下旬に行われた。20日の土曜日と21日の日曜日という週末に行われたが、波乱が続出した。

■前年度優勝のトゥールーズが壮絶なPK戦でルーアンに敗れる

 前年度優勝チームのトゥールーズと準優勝チームのナントがいずれも下部のリーグのチームに敗れた。トゥールーズは3部に相当するナショナル1部のルーアンとルーアンで対戦した。この試合は壮絶であった。得点の奪い合いとなり、後半アディショナルタイムに入った時点でルーアンが3-2とリードしていたが、92分にトゥールーズはロングパスから起死回生の同点ゴールが生まれた。その後ルーアンも勝ち越しのチャンスがあったが、規程の90分間が同点だったため、PK戦となる。90分の試合中、トゥールーズはPKの機会が1回あり、成功させたが、ルーアンは2回のPKのうち1回は失敗している。PK戦は5人全員が成功、さらに11人目まで成功させ、11-11のまま二巡目に入る。先蹴のトゥールーズは失敗、ルーアンは12人目も成功させ、前年王者を退けた。

■前年度準優勝のナント、アフリカ、アジア勢を欠くスタッド・ド・ランスも敗退

 ナントは2部のラバルをホームに迎えた。昨年の準優勝チームであることに加え、リーグ戦でも後半戦になって好調なことから3万人以上の観衆が詰めかけた。ナントは終始押し気味に試合を進めたが、ラバルは唯一と言ってもいい60分のチャンスをヘディングシュートでものにする。ナントはベスト32で姿を消したのである。
 それ以外の1部勢で下部のリーグのチームに敗れたのがスタッド・ド・ランスである。アフリカネーションズカップならびにアジアカップが開催中であり、多くの選手がアフリカやアジアの代表チームに招集されたため、スタッド・ド・ランスは厳しい布陣である。そのスタッド・ド・ランスの相手は昨年2部から陥落したソショーである。スタッド・ド・ランスは開始早々に先制したが、追いつかれ、前半アディショナルタイムにはPKで勝ち越される。終盤に追いついて、PK戦に持ち込むも、ソショーのGKが活躍し、競り負けてしまう。

■屈指の好カードはレンヌがマルセイユをPK戦で下す

 それ以外に1部勢同士の試合もあった。9位のストラスブールは17位のクレルモンとアウエーで対戦する。両チームのフランスカップでの対戦は23年ぶりであったが、リーグ戦でも調子を上げているストラスブールが3-1と勝利してベスト16に入った。
 そしてベスト16決定戦きっての好カードがレンヌ-マルセイユ戦であろう。5年ぶりの優勝を目指すレンヌが、35年間優勝から遠ざかっているマルセイユを迎えた。先制点はマルセイユ、29分にジョルダン・ベルトゥがクロスをボレーで叩き込む。レンヌは前半のアディショナルタイムにPKを獲得したが、マルセイユのGKポー・ロペスがPKを止め、こぼれたボールを再びシュートされたが、これも止めてチームを救う。後半に入って53分にレンヌはマルタン・テリエが同点ゴールを決める。試合はこのままPK戦となる。このPK戦も次々と成功、8人目まで両チーム全員成功させる。先蹴のマルセイユは9人目が失敗、後蹴のレンヌは成功させ、レンヌがベスト16入りした。
 これ以外に1部勢ではリヨン、モナコ、ブレスト、ニース、パリサンジェルマン、リール、ルアーブル、モンペリエがベスト16入りした。(続く)

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