第3377回 パリサンジェルマン、フランスカップを制す(2) 欧州カップと平行して戦うパリサンジェルマンとレンヌ

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■過密日程から解放された1部勢、欧州カップと重なる2月のベスト8決定戦

 前年度の決勝を争ったトゥールーズとナントがベスト16決定戦で姿を消したが、ベスト16の顔ぶれは1部10チーム、2部2チーム、ナショナル1部2チーム、ナショナル2部1チーム、ナショナル3部1チームとなり、3年連続で1部勢の過半数がベスト16入りしたが、その割合は年を追うごとに高まっている。1部勢の過密日程の解消が功を奏した、逆に言うならば、1部勢の過密日程が下部勢の下克上の源になっていたといえるであろう。 ベスト8決定戦は2月6日から8日という平日に行われた。次週からは欧州カップの決勝トーナメントあるいはそのプレーオフが始まり、欧州カップで決勝トーナメントに残っているチームにとっては平日は国内外のカップ戦、週末はリーグ戦、その2つのトーナメントのバランスを取りながら戦うことが必要となる。

■翌週に欧州カップを控えるレンヌとパリサンジェルマン

 欧州カップと平行して戦うチームであるが、今季の欧州カップでフランス勢は出場した6チームすべてが越年したが、ヨーロッパリーグのプレーオフに参戦する4チームのうち、マルセイユ、トゥールーズ、RCランスはベスト16決定戦で姿を消しており、レンヌのみがフランスカップのベスト8をかけて戦う。それ以外にチャンピオンズリーグではパリサンジェルマン、ヨーロッパカンファレンスリーグではリールがいずれも決勝トーナメント1回戦に臨む。ただ、リールの参戦しているヨーロッパカンファレンスリーグの決勝トーナメントは3月から始まるため、2月の平日に試合が集中するのは2月14日に試合があるパリサンジェルマンと2月15日と22日に試合のあるレンヌということになる。

■スタッド・ド・ランスを下したソショーを一蹴したレンヌ

 3週連続で平日に試合を行うレンヌは、最初の平日の試合でナショナル1部のソショーとアウエーで対戦する。前回の本連載で紹介した通り、ソショーはベスト16決定戦ではスタッド・ド・ランスをPK戦で下している。ただし、この時のスタッド・ド・ランスは多くの選手をアフリカネーションズカップ、アジアカップで失っていた。アフリカとアジアのタイトルも終盤を迎え、レンヌは1人を欠くだけの陣容であった。ソショーの本拠地オーギュスト・ボナル競技場には2万近い満員のファンが詰めかけたが、レンヌはソショーにシュートの嵐を浴びせ、6-1と大差でベスト8入りした。

■好調なブレストを下したパリサンジェルマン、上り調子のリヨンに敗れたリール

 翌週にスペインのレアル・ソシエダと戦うパリサンジェルマンは、ブレストをパルク・デ・プランスに迎える。ブレストはリーグ戦でも順位を3位まで上げてきた。パリサンジェルマンはのちに国内戦軽視という批判を浴びることになるが、この時点ではメンバーを若干入れ替えただけで戦う。勢いに乗るブレストは開始早々、パリサンジェルマンのゴールを襲い、ボールを支配する。29分にはブレストのシュートがポストをたたく。その直後にもピンチをパリサンジェルマンは迎えるが、ジャンルイジ・ドンナルンマがパリサンジェルマンを救う。苦しい展開となったパリサンジェルマンであるが、34分にキリアン・ムバッペが先制ゴールをあげる。ここからはパリサンジェルマンのゲームになった。37分にはダニーロ・ペレイラが追加点、その後もムバッペ、ウスマン・デンベレのシュートがポストをたたくが2-0で折り返す。後半に入ってブレストは65分に1点を返すが、1人退場者を出してしまう。パリサンジェルマンは後半アディショナルタイムにもゴンサロ・ラモスが追加点、3-1でブレストを下してベスト8入りした。
 一方、3月からヨーロッパカンファレンスリーグの決勝トーナメントが始まるリールはリヨンと対戦する。前半戦では最下位に低迷したこともあったリヨンであったが、後半に張って立ち直し、15位まで順位を上げてきた。勢いに乗るリヨンは4位のリールを2-1で下す。リールは欧州での決勝トーナメントが始まる前に、国内のトーナメントで敗れたのである。(続く)

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