第2503回 フランスリーグファイナル(5) ディジョンは入替戦、カーンは2部降格

 8年前の東日本大震災、3年前の平成28年熊本地震、昨年の平成30年7月豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■入替戦となる18位、直接降格となる19位の候補

 第37節で上位陣の順位が決まり、最終節の注目は降格争いとなった。19位と20位が2部に降格、18位は入替戦出場となる。すでにギャンガンの最下位が決まっており、降格の可能性のあるチームは16位のモナコ(勝ち点36、得失点差-17)、17位のアミアン(35、-22)、18位のカーン(33、-24)、19位のディジョン(31、-30)が対象となる。このなかで直接降格の19位以下となる可能性があるのはカーンとディジョンだけであり、ディジョンは18位以下が決まっている。

■1部残留、入替戦、2部降格の行方

 これらのチームの最終戦であるが、ニース-モナコ、アミアン-ギャンガン、カーン-ボルドー、ディジョン-トゥールーズというカードが5月24日、金曜日の21時5分にキックオフされる。
 モナコに関してはニースに敗れ、アミアンがギャンガンに勝利し、カーンがボルドーに勝利した場合にカーンと勝ち点で並び、得失点差で17位と18位が決まる。このような結果になる確率自体が少ないが、カーンと得失点差で並んだとしても最終戦を迎える段階でその差は7であり、モナコは安全圏と言えるであろう。
 アミアンは最終戦の相手が最下位の決まったギャンガンであるが、この試合に敗れ、カーンがボルドーに勝利した場合に入替戦となる。また、ギャンガン相手に引き分けた場合、カーンがボルドーに勝利すると、勝ち点で並ぶカーンと得失点差で入替戦出場が決まる。  ディジョンは最終戦でトゥールーズに勝利し、カーンがボルドーに敗れれば直接降格を免れ、入替戦に希望をつなぐことができる。またディジョンが勝利し、カーンが引き分けた場合は数字の上では得失点差の勝負となるが、得失点差で6離れているため、現実的ではない。

■逆転勝利のディジョンは入替戦、敗れたカーンは2部降格

 残留と降格のかかった試合の中で最初にスコアボードが変わったのがアミアンの試合、アミアンが14分に先制点をあげる。そしてカーン-ボルドー戦ではボルドーが19分に先制点をあげる。これで16位のモナコと17位のアミアンにとっては望ましい展開となる。さらにディジョンの試合では34分にトゥールーズが先行する。モナコはニース相手に36分にオウンゴールで失点をするが、悲観的になることではないであろう。
 後半に入ってすぐ、アミアンは追加点をあげる。そして直接降格から逃れようとするディジョンが目を覚ます。後半開始時点から選手を交代させ、58分にナイム・スリティのゴールで同点に追いつき、63分にジュリオ・タバレスのゴールで逆転する。カーンは依然としてボルドーにリードされており、この時点でカーンとディジョンの順位が入れ替わる。
 その後も、他の会場で得点は生まれるが、入替戦か直接降格かを決するカーンとディジョンの出場する試合ではゴールネットは揺らされることなく、試合終了のホイッスルがフランス各地で鳴り響いた。
 試合の結果はモナコはニースに0-2で敗れ、アミアンはギャンガンに2-1で勝利する。カーンはボルドーに0-1で敗れ、ディジョンはトゥールーズに2-1で勝利した。その結果、順位が入れ替わり、直接降格となる19位はカーン、入替戦出場となる18位はディジョンとなった。最終節では15位から19位までの順位が変わり、15位アミアン、16位トゥールーズ、17位モナコとなった。

■得点王は29試合しか出場していないキリアン・ムバッペ

 また、得点ランキングであるが、最終節でパリサンジェルマンはスタッド・ド・ランスに1-3で敗れたものの、パリサンジェルマンの唯一のゴールはキリアン・ムバッペ、ムバッペは得点数を33まで伸ばし、20歳の得点王となった。ムバッペはリーグ戦には29試合しか出場しておらず、驚異的な得点能力を発揮し、リーグの最優秀選手、最優秀若手選手にも選ばれている。またパリサンジェルマンは4季連続で得点王を輩出、ズラタン・イブラヒモビッチ、エディンソン・カバーニに次いで若いフランス人が得点王に輝いたのである。(続く)

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