第3323回 2024年6か国対抗開幕(5) アイルランドがリード、何とか食らいつくフランス

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■アイルランドも大黒柱以外はメンバーが変わらず

 失意のラグビーワールドカップから再起を期すフランスとアイルランド、マルセイユでの戦い、フランスのメンバーは前回の本連載で紹介した通り、15人中14人が昨年のラグビーワールドカップのメンバーである。一方のアイルランドも14人がラグビーワールドカップのメンバーである。
 FWは第一列は右からアンドリュー・ポーター、ダン・シーハン、タイグ・ファーロング、第二列はジョー・マッカーシーとタイグ・バーン、フランカーはピーター・オマホニーとジョシュ・ファンデルフリール、ナンバーエイトはケーラン・ドリスとなる。バックス陣はスクラムハーフがジェイミソン・ギブソンパーク、スタンドオフがジャック・クローリー、スリークォーターバックスは右からジェームズ・ロー、バンディ・アキ、ロビー・ヘンショー、カルビン・ナッシュ、フルバックはヒューゴ・キーナンという陣容であり、主将はオマホニーが務める。この中でナッシュだけがラグビーワールドカップのメンバーになっていない。
 アイルランドはジョナサン・セクストンが引退した以外に、センターのギャリー・リングローズとウイングのマック・ハンセンが負傷しており、この3つのポジション以外はラグビーワールドカップでの最後の試合となったニュージーランド戦と同じメンバーである。

■シンビンで1人少ないフランス相手にトライをあげたアイルランド

 両チームともラグビーワールドカップの際の主将を欠くが、それ以外はほとんど同じメンバーでの対戦となった。
 キックオフ直後からフランスが攻め込むが、フランスは反則を重ね、7分にアイルランドはゴールラインから10メートルの位置からクローリーがペナルティゴールを決め、先制する。9分にはフランスのポール・ウィレムスがポーターに対する危険なタックルで10分間のシンビンとなる。数的不利となったフランスは攻め込まれながらもゴール前で耐えていたが、16分にアイルランドはバックスがボールをつなぎ、最後はギブソンパークがゴールポストの下にトライ、クローリーのコンバージョンも決まって10-0とリードを広げた。 アイルランドのノックオンがあり、25分にこの試合のファーストスクラムが組まれる。体重にまさるフランスがアイルランドの反則を呼び込み、45メートルのペナルティゴールをトマ・ラモスが決めて、フランスが3点を返す。

■トライを重ねるアイルランド、フランスはポール・ウィレムスが退場

 30分にはフランスのタックルが甘かったこともあり、アイルランドのロックのバーンがクローリーからのパスを受けてトライ、クローリーのゴールも決まって17-3とリードを広げた。
 そして32分、ウィレムスのドリスに対するタックルが危険であるとTMOで判定され、2枚目のイエローカードは赤色に変わり、ウィレムスは退場となる。負傷でラグビーワールドカップのメンバーから外れたウィレムスは闘志が空回りしてしまったのであろう。 1人少なくなったフランスは前半のラストプレーでダミアン・プノーがタッチライン際を走り、インゴールに飛び込む。フランスはラグビーワールドカップ後初のトライをあげ、ラモスのキックも決まって7点ビハインドで折り返す。

■アイルランドにリードされながらも何とか食らいつくフランス

 しかし、後半に入っても最初のトライはアイルランド、46分には代表2試合目のナッシュが左隅に飛び込み、難しいキックをクローリーが決めて24-10とする。
 フランスは53分にアイルランドのゴール前に迫り、モールでフェーズを重ね、最後はポール・ガブリヤーグがタッチダウンしているのが映像で確認され、ラモスのゴールも決まって再び17-24と7点差に迫る。そしてこのモールの中で反則を犯したオマホニーがイエローカードで10分間の退場となり、フランスとアイルランドは14人ずつの同数となる。そしてここが勝負どころと判断したファビアン・ガルティエ監督はトライをあげたガブリヤーグをベンチに退けたのである。(続く)

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