第3101回 第2戦でデンマークと対戦 (2) 今年3回目の対戦となる両チーム

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■1年ぶりに国外で勝利をあげたフランス

 今年になってからのフランスの戦績は3勝2分3敗であるが、そのうち2勝はワールドカップに出場しないアフリカ勢とのホームでの親善試合である。タイトルマッチであるUEFAネーションズリーグでは1勝2分3敗、結局、今年になってから国外では勝利することができず、第1戦の豪州戦の勝利は昨年11月のワールドカップ予選のヘルシンキでのフィンランド戦以来、1年ぶりの国外での勝利であった。

■24人で臨む第2戦の相手は今年2連敗を喫したデンマーク

 その勢いに乗って第2戦も連勝と行きたいところであるが、ルカ・エルナンデスを負傷で失い、チームは24人で連覇を目指すことになる。また、第2戦の相手はこの6か月で3回目の対戦となるデンマークであるが、前回の本連載で紹介した通り、過去2回はいずれもフランスは敗れている。
 そして、これまでの大会ではグループリーグの間は中4日のスケジュールであったが、今回は中3日となる。フランスの選手は全員欧州5大リーグの強豪チームに所属している。選手のほとんどは欧州カップに出場しており、チームとしては週央のチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの試合を戦っている。ただ、それらの強豪チームはターンオーバー制を採用しており、実際に中3日で試合に出場し続ける選手は少ない。これはデンマークも同条件であるが、大きな違いはデンマークは第1戦でチュニジアと引き分け、勝ち点1にとどまっているという点である。デンマークはフランス相手に最低限勝ち点1を獲得し、最終戦に望みをつなぎたいところである。

■ディフェンスラインを大幅に入れ替えたフランス

 さて、フランスの先発メンバーは以下のとおりである。GKはウーゴ・ロリス、DFは右からジュール・クンデ、ダヨ・ウパメカノ、ラファエル・バラン、テオ・エルナンデス、MFは低い位置の右にアドリアン・ラビオ、左にオーレリアン・チュアメニ、攻撃的な位置は右にウスマン・デンベレ、中央のトップ下にアントワン・グリエズマン、左にキリアン・ムバッペ、1トップのFWはオリビエ・ジルーである。
 第1戦と比べるとディフェンスラインは4人中3人が入れ替わっている。左サイドはルカ・エルナンデスの負傷の後を埋めて余りある活躍をした弟のテオ・エルナンデスが入り、右サイドは豪州戦で精彩を欠いたバンジャマン・パバールに変えてクンデを起用した。そして中央の1人にはイブラヒマ・コナテに変えて負傷でチームを離脱していたバランをカムバックさせた。バランは9月22日のオーストリア戦以来のブルーのユニフォームとなる。豪州戦の先発のDFラインはイングランドのリバプールに所属している以外の3人はドイツのバイエルン・ミュンヘンに所属していたが、テオ・エルナンデスがイタリアのACミラン、バランがイングランドのマンチェスター・ユナイテッド、クンデがスペインのバルセロナとなり、バイエルン・ミュンヘン勢はウパメカノのみとなった。

■9月25日の先発メンバーが7人そろったデンマーク、5人のフランス

 一方のデンマークの先発メンバーの布陣であるが、GKはカスパー・シュマイケル、DFは3バックで右からヨアキム・アンデルセン、アンドレアス・クリステンセン、ビクトール・ネルソン、MFは低い位置に4人、右からラスムス・クリステンセン、ピエール・エミール・ホイビェア、クリスティアン・エリクセン、ヨアキム・メーレ、攻撃的な位置に2人、右にイェスパー・リンドストローム、左にミケル・ダムスゴール、FWは1トップでアンドレアス・コルネリウスである。直近の対戦となる9月25日の試合ではこのうちシュマイケル、アンドレアス・クリステンセン、ラスムス・クリステンセン、ホイビェア、エリクセン、メーレ、ダムスゴールの7人が先発していた。この試合で得点を決めたカスパー・ドルベアとアンドレアス・スコブ・オルセンはベンチスタートである。フランスはウパメカノ、グリエズマン、チュアメニ、ジルー、ムバッペの5人が先発していた。
 今年3回目の対戦、フランスは三度目の正直ということで勝利することができるのであろうか。(続く)

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