第3769回 ノルウェーとの全勝対決を制す(1) 首位突破がかかるフランス-ノルウェー戦
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■ノルウェーも連勝し、フランスとノルウェーの2位以上が確定
6月16日、米国東部時間17時にフィラデルフィアでキックオフされた試合でフランスはイラクに3-0と勝利して、決勝トーナメント進出を決めた。この試合は雷雨により2時間中断、試合が終わったのは21時近くであった。
そしてこのグループIのもう1つの試合はニューヨーク近郊のイーストラザフォードで20時にキックオフされたノルウェー-セネガル戦である。ノルウェーは前半の終了間際の43分に先制、後半立ち上がりにはエースのアーリング・ハーランドが追加点を決める。ハーランドは58分にも得点をあげ、初戦のイラク戦に続き、2点を記録した。セネガルはイスマイラ・サールが2点を返したが、ノルウェーが3-2で勝利した。この結果、グループIは第2節を終えて、フランスとノルウェーが2勝、セネガルとイラクが2敗となり、上位2チームと下位2チームが決定した。
■1位フランスと2位ノルウェーが最終戦で対戦
最終戦は1位フランス(得失点差+5)と2位ノルウェー(+4)、3位セネガル(-3)と4位イラク(-6)がそれぞれ対戦することになった。フランスは引き分け以上で首位通過となる。
フランスとノルウェーのカードは首位争い、すなわち決勝トーナメントをどのように戦うかを決める試合となる。本連載第3673回で紹介した通り、グループIで首位通過すれば、決勝トーナメント1回戦の相手はグループリーグで3位のチームと対戦、2位通過の場合はグループEの2位チームと対戦する。フランス-ノルウェー戦のキックオフ時点で対戦相手として首位通過の場合はスウェーデンとの対戦が有力、2位通過の場合はコートジボワールと対戦することが確定している。コートジボワールと言えば、本連載第3762回で紹介した通り、6月4日にナントで逆転負けを喫したばかりである。チャンピオンズリーグの決勝を戦ったばかりのパリサンジェルマンとアーセナル(イングランド)の選手を起用しなかったとはいえ、フランス側としては苦手意識を持っていることは否めない。一方、4回目の対戦でフランスに初勝利したコートジボワールのコンプレックスは小さくなっていると言えるであろう。
■決勝トーナメントでの移動距離に差がある首位突破と2位通過
また、対戦相手だけではなく、決勝トーナメントを戦う上での移動距離も看過できない。首位突破すれば、準決勝をテキサスのダラスで行うだけで、それ以外の5試合はすべて米国北東部で行うことができる。ベースキャンプ、グループリーグからフランスは北東部をベースにしており、決勝戦まで考えるとこの上ないドローとなる。一方、2位通過となった場合、決勝トーナメントはダラスで始まり、ベスト8決定戦はイーストラザフォードに戻ってくるが、準々決勝はまたマイアミに南下、準決勝はアトランタに移動し、南部で2試合勝ち抜けば、イーストラザフォードの決勝にたどり着く。このように首位突破の方が移動を考えれば望ましい。
ただ、グループリーグ、決勝トーナメントの8試合の中で選手を休養させるとすれば、この決勝トーナメント進出の決まった第3戦だけである。両チームの首脳陣は様々な考えを巡らせたであろう。
■ノルウェー戦の指揮はアシスタントコーチのギ・ステファンが代行
そしてフランスにはちょっとしたアクシデントが起こった。ディディエ・デシャン監督は実母が亡くなったため、フランス連盟会長のフィリップ・ディアロと相談の上、葬儀に参列するためにフランスにいったん帰国し、ノルウェー戦の指揮はアシスタントコーチのギ・ステファンに委ねることになった。
ステファンコーチはデシャンより年上の69歳、現役時代はギャンガン、オルレアンなどで活躍したが、引退後の指導者としての評価は高く、1998年のワールドカップ優勝後のロジェ・ルメール新体制で代表のコーチとなり、2000年の欧州選手権に優勝、この時の主将はデシャンである。デシャンがマルセイユの監督となった時はステファンをコーチに指名し、ここでデシャンとステファンのコンビが生まれたのである。(続く)
