第3801回 パリサンジェルマン、UEFAスーパーカップ連覇(2) 小規模の移籍にとどまった両チーム
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■ワールドカップで多数の選手が活躍したパリサンジェルマンとアストン・ビラ
昨季のチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの優勝チームが対戦するUEFAスーパーカップ、両チームとも先期は充実したシーズンを送った。そして今年は8年ぶりにシーズン後にワールドカップが行われ、両チームの選手はワールドカップでも活躍した。
ワールドカップにエントリーした選手はパリサンジェルマンは16人、アストン・ビラ(イングランド)は9人である。パリサンジェルマンは19人のマンチェスター・シティ(イングランド)、17人のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に次ぎ、世界で3番目、9人のアストン・ビラは19番目であるが、イングランドではマンチェスター・シティ、アーセナル、クリスタル・パレス、マンチェスター・ユナイテッド、サンダーランド、リバプールに次いで7番目、ビッグクラブが目白押しである。
■小規模な移籍だった両チーム
クラブ、ワールドカップでの活躍により、他のチームに移籍した選手はパリサンジェルマンでは韓国代表の李康仁がアトレチコ・マドリッド(スペイン)、スペイン代表のゴンサロ・ラモスがACミラン(イタリア)に移籍した。なお、これ以外にイングランドのトットナム・ホットスパーにレンタル中のフランス代表のランダル・コロムアニがイタリアのユベントスに移籍している。アストン・ビラからもベルギー代表のユーリ・ティーレマンスがマンチェスター・ユナイテッドへ、イングランド代表のモーガン・ロジャーズがチェルシー(イングランド)へ、そしてフランス代表のルカ・ディーニュがパリサンジェルマンに移籍した。
一方、新戦力としてはアストン・ビラは若手選手中心で、パリサンジェルマンは代表クラスの選手としてはディーニュの他、フランス代表ではモナコからマグネス・アクリウシュを獲得、ワールドカップ決勝で決勝点を決めたフェラン・トーレスをバルセロナから獲得し、ギリシャのパナシナイコスにレンタルしていた元ポルトガル代表のレナート・サンチェスが戻ってきた。
昨季の好成績を受けて、両チームともビッグクラブとしては小規模な移籍を行ったにとどまった。
■ワールドカップでも決勝トーナメントに進出したオーストリア
第3600回の本連載で紹介した通り、このタイトルは1990年代まではホームアンドアウエー方式で行われ、日程調整にも苦労していたが、1998年からは8月のシーズン開幕前に1回戦方式で行われ、2012年までは欧州を代表する避暑地であるモナコで開催されてきた。2013年以降は欧州サッカーの中堅国以下の国の都市で開催され、サッカーの普及に貢献してきた。昨年は初めて欧州5大リーグの1つであるイタリアのウディネーゼで行われた。
ただし、2013年以降にこの大会を開催した13会場のうち、今回のワールドカップに出場した国で行われたのはチェコのプラハ(2013年)、ノルウェーのトロンハイム(2016年)、トルコのイスタンブール(2019年)の3回だけであり、チェコとトルコはプレーオフ経由での出場である。
今回の開催地はオーストリアのザルツブルク、オーストリアは、今回のワールドカップには欧州予選でグループトップとなって出場、本大会でもグループJではアルゼンチンに次いで2位となり、決勝トーナメントに進出、ラウンド32では優勝したスペインに敗れている。ちなみに今大会で優勝したスペインと準優勝したアルゼンチンの両方と対戦した国はオーストリアとカーボベルデだけである。
■オーストリアでナンバーワンのクラブ、レッドブル・ザルツブルク
そのオーストリアで現在ナンバーワンのクラブはレッドブル・ザルツブルクである。2005年に飲料メーカーのレッドブルに買収されてからこのクラブは変わった。チーム名が現行のものに変わり、バイエルン・ミュンヘンと提携を結ぶ。2005年以降14回国内リーグで優勝している。そして2008年に欧州選手権が開催された際に改修されたのがレッドブルアリーナである。欧州の舞台で活躍するクラブの本拠地で久しぶりにUEFAスーパーカップが争われるのである。(続く)
